台風14号の接近に伴う農作物等の管理対策の徹底

福井県HPより

 

台風の接近に伴う農作物等の管理対策の徹底について 

令和3年9月14日

福井県農業総合指導推進会議

台風の進路など最新の気象情報の把握に努めるとともに、農作物等の被害防止に向け十分な対策をお願いします。

 

対策のポイント

○安全対策

・人命第一の観点から、大雨や強風の中での圃場の見回りはしない。

・大雨や強風がおさまった後でも、増水した河川や水路等の危険な場所には近づかない。

 

○共通対策

・収穫期を迎えている水稲や果実は、出来るだけ台風接近前に収穫する。

 

○強風対策

・ハウスのフィルム破損は修繕し、出入り口はしっかり固定しておく。

・ハウス周辺に飛ばされるものがないか点検し、片付けておく。

・果樹は支柱等で枝を固定し、枝揺れによる果実の傷や枝折れ、落果を防ぐ。

・ナシ等の棚栽培では、棚の「あおり止め」などの点検を行う。

 

○大雨対策

・大豆、ソバ、野菜、花きのほ場の排水溝を掘り直しておく。

・大麦作付予定ほ場では、降雨前に額縁排水溝、補助暗渠を設置しておく。

1  園芸施設

<通過前>

・雨水がハウス内に侵入しないよう排水溝を点検する。

・ハウスの浮き上がりを防ぐため、パイプの基礎部の土を踏み固める。特に、新設ハウスは被害を受けやすいのでアンカー増設等の対策を行う。

・ハウスバンドを締め直し、被覆材の破損部の補修や筋交いの補強を行う。

・周囲に防風ネットが設置してある場合は、点検、補強を行う。

・風が強くなってきたら天窓、サイドビニール、入口を閉める。換気扇がある場合は、稼働させてハウス内を負圧にする。

 

<通過後>

・浸水した場合は、排水ポンプや溝切り等により、速やかに排水する。

・土壌表面が固くしまった場合は、軽く中耕し、表土の通気をよくする。

・マルチ栽培をしている畝が冠水した場合は、中が水分過多となりやすいので、マルチを除去したり、畝肩までめくり上げたりして、土を乾かす。

・ハウスのサイドや天窓を開けて換気に努める。

 

2 水稲

<通過前>

・成熟期のものは出来るだけ台風接近前に刈り取る。

・事前に排水路の詰まり等を点検、補修する。

 

<通過後>

・停滞水を速やかに排水する。

・フェーンが発生すると、籾水分が著しく低下するため、籾水分を確認し、適期収穫を行う。また、乾燥温度を下げるなど丁寧な乾燥作業を行う。

・倒伏や穂発芽が発生し、品質低下が懸念される場合は、速やかに収穫し、被害圃場は別仕分けとする。

 

3 大豆・ソバ

<通過前>

・排水溝や落水口を手直ししてほ場の排水を促す。

 

<通過後>

・停滞水を速やかに排水する。

 

4 野菜

<通過前>

・葉鞘が伸びているネギは、土寄せを行い、倒伏を防ぐ。

 

<通過後>

浸水した場合は、24時間以内の排水を徹底する。

・土壌表面が固まった場合は、軽く中耕して土壌中に酸素を供給し、根張りの回復を図る。

・根元が露出している場合は、軽く土寄せを行う。

細菌病が発生し易くなるため、被害株や被害葉を除去し、必ず防除を行う。

・草勢回復を図るため、液肥の葉面散布や追肥を行う。

 

5 果樹

<通過前>

・収穫出来る果実は、収穫しておく。

・支柱等で枝を固定し、枝揺れによる果実の傷や枝折れ、落果を防ぐ。

・収穫期に達している果実は速やかに収穫を行う。ただし、未熟果の収穫は行わない。

 

<通過後>

・倒木した場合は速やかに立て直し、強度のある支柱等で支える。枝が裂けた場合は裂開面を接合して、強く結束する。折れた場合は切り戻し、切り口に癒合剤を塗布する。

・果実にキズを生じた場合は、品質を見ながら摘果を行う。

・風雨による傷口からの病気の感染を防ぐために、農薬登録内容に従って殺菌剤を散布する。

 

6 花き

<通過前>

・開花を迎えている彼岸用の花は、収穫しておく。

・畝の両端の親支柱や中間支柱はしっかり打ち直し、中間にタルキグイを入れて補強する。

・畝の横風対策として、通路をまたぐように隣の畝の支柱どうしをハウスバンドで連結して固定する。

・フラワーネットは先端から草丈3分の1程度下がったところで支持する。

 

<通過後>

・停滞水を速やかに排水する。

・茎や葉が傷つくと、病害が発生するので、薬剤などで病害防除を徹底する。

・強風により傾いた場合は、速やかに起こす。

 

7 畜産

<通過前>

・突風による施設の損傷、倒壊等を避けるため、畜舎出入り口扉、窓、外壁等の事前点検と補修を行う。

・飼料と燃料は、1週間以上家畜を飼養するために必要な量を、在庫として確保するよう努める。

・放牧地においては、牧柵等の破損、土砂崩れ等の発生する危険がある場合は、速やかに牛を牛舎に引き上げる。

 

<通過後>

養豚農家は、イノシシ等の野生動物の侵入を防ぐため、畜舎周囲に設置してある電気柵・ワイヤーメッシュ等の防護柵の点検と修繕を速やかに行う。

・畜舎等が浸水した場合は、すぐに排水し、疾病予防のため洗浄・消毒と、乾燥に努める。

・踏込消毒槽は泥や雨水が混入すると殺菌効果が低下するため、点検頻度を増やし早めに消毒薬を交換する。

・牧草地で侵食や土砂流入が発生した場合は、早急に圃場の修復を図り、状況に応じて牧草の播種等を行う。

 

8その他

・暴風雨、増水等により施設や倉庫等の管理や巡回が十分できないことから、日頃から出入口等の施錠を確認するなど、防犯対策に留意する。

 

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