「令和3年度 病害虫発生予報第7号」の発表について

農林水産省HPより

 

農林水産省は、「令和3年度 病害虫発生予報第7号」を発表しますので、お知らせいたします。

主要な病害虫の発生予察情報(発生予察)

向こう1か月の主要な病害虫の発生予察情報(発生予報)については次のとおりです。

・ 水稲では、いもち病(穂いもち)の発生が、関東、東海、近畿、中国、四国及び九州の一部の地域で多くなると予想されています。
・ 野菜類では、トマトの灰色かび病の発生が、北東北、東海及び北九州の一部の地域で多くなると予想されています。
・ 果樹・茶では、なしの黒星病の発生が、北陸、東海及び近畿の一部の地域で多くなると予想されています。

この他、水稲の斑点米カメムシ類等、地域によっては多くなると予想されている病害虫があるので注意してください。

 

令和3年度 病害虫発生予報第7号
https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/boujyo/120104_yoho.html

国の発生予察情報について

国は都道府県の協力の下、植物防疫法(昭和25年法律第151号)に基づき、有害動植物の防除を適時で経済的なものにするため、気象、農作物の生育状況、有害動植物の発生調査の結果等を分析し、有害動植物の発生予察及び防除対策に係る情報(発生予察情報)を提供しています。

本予報は、都道府県が提供する発生予察情報を取りまとめた情報になりますので、地域における情報の詳細は、都道府県病害虫防除所のホームページ等を参照してください。

 

国の病害虫発生予察情報

参照URL:https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/boujyo/120104_yoho.html

 

都道府県病害虫防除所

参照URL:https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/boujyo/120105_boujosho.html

 

気象

気象庁の向こう1か月の予報(8月26日付け)では、気温は沖縄・奄美で高く、降水量は全国的にほぼ平年並と予想されています。

 

気象庁ホームページ

参照URL:https://www.jma.go.jp/jp/longfcst/001_00.html (外部リンク)

 

水稲

・いもち病(穂いもち)の発生が、関東、東海、近畿、中国、四国及び九州の一部の地域で多くなると予想されており、京都府、兵庫県、岡山県、愛媛県、大分県及び熊本県から注意報が発表されています。当該府県では、葉いもちが広域に発生しており、上位葉に葉いもち病斑が見られたほ場もあることから、早期の薬剤散布が指導されています。断続的な降雨により本病に感染しやすい好適な条件となると、急激に穂いもちに進展するおそれがあります。

本田での発生状況に注意し、今後の本田散布に際しては、収穫までの期間を考慮の上、都道府県から発表される発生予察情報等を参考に検討してください。なお、一部の薬剤に対して耐性菌が発生しているので、薬剤の選定に際しても発生予察情報等を参考に検討してください。

・斑点米カメムシ類の発生が、北東北、南関東、東海、中国及び四国の一部の地域で多くなると予想されており、岩手県及び秋田県から注意報が発表されています。本田を注意深く観察し、発生状況に応じて都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適期に防除を実施してください。

・紋枯病の発生が、東海の一部の地域で多くなると予想されています。特に、昨年、多発したほ場では本年も多発するおそれがあるため注意が必要です。本病は高温多湿条件で発生が助長されますので、今後の発生状況に注意し、適期に防除を実施してください。

・スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)が、一部の地域で発生しています。来年の発生を抑えるため、収穫後の防除として、都道府県が発表する発生予察情報等を参考に、石灰窒素の散布や冬期の耕うん等による殺貝を実施してください。なお、耕うん機などの農機具に付着した泥とともに、スクミリンゴガイが 他のほ場へ拡散する事例が報告されています。農機具の泥はよく落としてから移動させるよう、心がけてください。

 

スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の被害防止対策について

参照URL:https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/siryou2/sukumi/sukumi.html

 

野菜・花き

大豆

・吸実性カメムシ類の発生が、北九州の一部の地域で多くなると予想されています。本虫の飛来状況は地域や園地により異なるので、都道府県の発表する発生予察情報等を参考にしつつ、園内の観察をきめ細かく行い、飛来が認められた場合は、飛来初期から防除を実施してください。

 

いちご

・炭そ病の発生が、東海及び四国の一部の地域で多くなると予想されており、愛媛県から注意報が発表されています。本病は気温が高くなる時期に発生しやすいので、今後の発生状況に注意し、感染株は早期に抜き取り、ほ場外で適切に処分してください。また、菌の胞子はかん水などにより飛散し、感染するため、かん水の際には水滴の小さい機材等の利用も検討してください。

 

きゅうり

・べと病の発生が、北関東及び四国の一部の地域で多くなると予想されています。本病は葉に発生し多湿条件で発生が助長され、多発すると葉が枯れ上がることにより減収につながります。施設栽培では、換気をする等、湿度管理を行うとともに、発生状況に応じて都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適期に防除を実施してください。

 

トマト

・灰色かび病の発生が、北東北、東海及び北九州の一部の地域で多くなると予想されており、岐阜県から注意報が発表されています。本病は多湿条件で発生が助長されます。施設栽培では、換気をする等、湿度管理や伝染源となるり病部の早期除去を行うとともに、発生状況に応じて都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適期に防除を実施してください。

 

なす

・ハダニ類の発生が、南関東及び近畿の一部の地域で多くなると予想されています。園内を注意深く観察し、発生状況に応じて防除を実施してください。なお、本虫は薬剤抵抗性が発達しやすいので、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に同一系統薬剤の連用を避けるなど、薬剤を適切に選定してください。

 

ねぎ

・アザミウマ類の発生が、南関東の一部の地域で多くなると予想されています。本虫は作物を加害するほか、多くの病原ウイルスを媒介することが知られています。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行うとともに、発生初期に防除を実施してください。また、本虫は薬剤抵抗性を獲得しやすいので、都道府県から発表される発生予察情報等を参考に薬剤を選定するなど防除を的確に実施してください。

・黒斑病の発生が、南関東及び北陸の一部の地域で多くなると予想されています。本病は主に葉身に発生し、多湿条件で発生が助長されます。多発すると防除が困難になるので、ほ場の観察をきめ細かく行うとともに、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適期に防除を実施してください。

 

作物共通

・シロイチモジヨトウの発生が、近畿及び北九州の一部の地域で多くなると予想されています。ほ場内の発生状況に注意しつつ、都道府県から発表される発生予察情報等を参考に、適期に防除を実施してください。

・ハスモンヨトウの発生が、北陸、東海及び近畿の一部の地域で多くなると予想されています。ほ場内の発生状況に注意しつつ、都道府県から発表される発生予察情報等を参考に、適期に防除を実施してください。

 

果樹・茶

かき

・炭そ病の発生が、北陸の一部の地域で多くなると予想されており、愛知県から注意報が発表されています。本病は多湿条件下で発生が助長され、特に秋期に降雨が多いと多発しやすくなります。秋期の発病果は落果せずに樹上に残り、他の果実への伝染源となるため、り病果は早期に除去するとともに、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に必要に応じて薬剤散布を実施してください。

 

かんきつ

・かいよう病の発生が、北九州の一部の地域で多くなると予想されています。本病は台風、長雨やミカンハモグリガの食害により助長されるので、ほ場を注意深く観察し、り病部の除去、防風ネットの設置等の防除を実施するとともに、ミカンハモグリガの防除を実施してください。

・黒点病の発生が、四国の一部の地域で多くなると予想されています。本病は、保菌した枯れ枝が伝染源となるため、枯れ枝の剪定・除去を行ってください。また、降雨が続くと発生しやすくなるため、天候の推移に注意し、農薬の散布間隔が空きすぎないように、降雨の合間に薬剤を散布してください。

 

なし

・ハダニ類の発生が、北東北の一部の地域で多くなると予想されています。園内を注意深く観察し、発生状況に応じて防除を実施してください。なお、本虫は薬剤抵抗性を獲得しやすいので、都道府県から発表される発生予察情報等を参考に同一系統の農薬の連続使用を避けてください。

・黒星病の発生が、北陸、東海及び近畿の一部の地域で多くなると予想されています。園内を注意深く観察し、伝染源となるり病部の除去、薬剤散布等の防除を実施してください。なお、一部の薬剤に対して耐性菌が発生しているので、薬剤散布にあっては、都道府県から発表される発生予察情報等を参考に効果的な薬剤を選定し、的確に実施してください。

また、本病は、収穫後の防除対策を適切に行うことにより、翌年の発生の抑制に繋がります。本年多発生となった園地にあっては、来年の発生を抑えるため、収穫後に、り病枝の切除と薬剤散布による防除と、り病葉(落葉)の園外への除去を的確に実施してください。

 

ぶどう

・ベと病の発生が、中国及び北九州の一部の地域で多くなると予想されています。本病は降雨が多いと多発する傾向があるため、断続的に降雨がある場合は、発生状況に注意が必要です。対策にあっては、り病部の除去、薬剤散布等の防除を実施してください。また、一部の薬剤に対して耐性菌が発生しているので、薬剤の選定にあっては、都道府県の発表する発生予察情報等を参考にしてください。

 

・チャノホソガの発生が、南関東及び南九州の一部の地域で多くなると予想されています。秋冬番茶を収穫する茶園では、新芽の発生状況をよく観察し、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に必要に応じて薬剤散布を実施してください。

 

お問合せ先

農林水産省

消費・安全局植物防疫課

担当者:岡田、麻野、吉田

代表:03-3502-8111(内線4562)

ダイヤルイン:03-3502-3382