台風9号・10号の接近に伴う農作物等の管理対策の徹底

福井県HPより

 

台風の接近に伴う農作物等の管理対策の徹底について 

令和3年8月6日
福井県農業総合指導推進会議

台風の進路など最新の気象情報の把握に努めるとともに、農作物等の被害防止に向け十分な対策をお願いします。

 

○対策のポイント

<大雨対策>
・大豆の排水溝の手直しを行う。
・ソバや野菜のほ場の排水対策を行う。

<強風対策>
・水稲は深水管理にする。出穂期から穂揃い期を迎えているコシヒカリ、いちほまれ、あきさかりは特に注意する。
・ハウスは、飛ばされないようハウスバンドを確認する。
・果樹は、支柱の点検、補強を行う。ナシ棚の「あおり止め」を点検する。

 

1 共通事項

・人命第一の観点から、大雨・強風の中でのほ場の見回りはしない

・大雨や強風がおさまった後でも、増水した河川や水路等の危険な場所には近づかない

排水溝を掘り直す。特に、冠水や浸水しやすい圃場は、重点的に排水対策を実施する。

・台風通過後は適切な病害虫防除に努める。

 

2 水稲

<通過前>

・強風による稲株の損傷を避けるため深水管理を徹底する

<通過後>

・出穂間もない圃場では、褐変籾・茶米発生対策として農薬登録内容に従って殺菌剤を散布する。

強風やフェーンの影響があるうちは深水を保ち、影響がなくなったら、速やかに落水し、以後の水管理は間断通水とする

・ハナエチゼンは、出穂期以降の高温により、胴割米が発生し易くなっているため、早期落水を控える。

 

3 大豆・そば

<通過前>

排水溝や落水口を確認し、手直しを行う。また、大豆の培土済み圃場では、枕地の培土が排水を妨げないよう、畝を切り通しておく。

<通過後>

・ほ場の停滞水を早急に排水する。

・そばの播種が未だのほ場は、ほ場が乾いてから耕起、播種する。

・そばの播種直後で、出芽不良や生育不良となった場合は、再播種を検討する。

 

4 園芸施設等

<通過前>

・雨水がハウス内に侵入しないよう排水溝を点検する。

・冠水や浸水した場合に備え、排水用のポンプを準備しておく。

・ハウスの浮き上がりを防ぐため、パイプの基礎部の土を踏み固める。特に、新設ハウスは被害を受けやすいのでアンカー増設等の対策を行う。

・ハウスバンドを締め直し、被覆材の破損部の修繕や筋かいの補強を行う。

・周囲に防風ネットが設置してある場合は、点検、補強を行う。

・ハウス等の周囲はよく整理し、風に飛ばされやすいものは片づけておく

・風が強くなってきたら天窓、サイドビニール、入口を閉める。換気扇がある場合は、稼働させてハウス内を負圧にする。

・停電に備え、手動換気等の手順を確認しておく。非常電源が確保できる場合は事前に動作確認を行っておく。

 

<通過後>

・浸水した場合は、溝切りや排水ポンプにより、速やかに排水する。

・土壌表面が固くしまった場合は、軽く中耕し、表土の通気をよくする。

・ハウス内の適切な温湿度管理に努める。

・施設、機器の点検を行い、破損した場合は早急に修繕する。

・マルチ栽培をしている畝が冠水した場合は、中が水分過多となりやすいので、マルチを除去したり、畝肩までめくり上げ、土を乾かす。

・病害の発生が懸念されるため、損傷した茎葉を除去し速やかに防除を行う。

・追肥、液肥の葉面散布等により生育の回復に努める。

 

5 露地野菜

<通過前>

・ネギ、キャベツ、ブロッコリーは、浸水すると根腐れなどを起こすので、排水溝を手直しする。冠水や浸水した場合に備え、排水用のポンプを準備しておく。

・ネギの葉鞘が伸びている場合は、倒伏しないよう早朝、夕方の涼しい時間帯に土寄せを行う。

・収穫可能な果実は収穫しておく。

 

<通過後>

・浸水した場合は、24時間以内の排水を徹底する。

・土壌表面が固まった場合は、軽く中耕して土壌中に酸素を供給し、根張りの回復を図る。

・茎や葉が傷ついた場合、病害が発生し易くなるので被害株や被害葉を除去し損傷した茎葉を除去し速やかに防除を行う。

・果菜類で支柱等が倒れているものは速やかに引き起こす。また、傷ついた果実は摘果する。

・追肥、液肥の葉面散布等により生育の回復に努める。

・根元が露出している場合は、軽く土寄せを行う。

 

6 果樹

<通過前>

・支柱等で枝を固定し、枝揺れによる果実の傷や枝折れ・落果を防ぐ。

・ナシ等の棚栽培では、風による棚面の動揺を防ぐため、棚の「あおり止め」などの点検を行うとともに、枝梢を棚に誘引・結束しておく。

・収穫可能な果実は収穫しておく。

 

<通過後>

・倒木した場合は速やかに立て直し、強度のある支柱等にくくりつける。枝が裂けた場合は裂開面を接合して、強く結束する。折れた場合は切り戻し、切り口に癒合剤を塗布する。

・果実にキズを生じた場合は、品質を見ながら摘果を行う。

 

7 花き

<通過前>

・畝の両端の親支柱や中間支柱はしっかり打ち直し、中間にタルキグイを入れて補強する。

・畝の横風対策として、通路をまたぐように隣の畝の支柱どうしをハウスバンドで連結して固定する。

・フラワーネットは花の先端から3分の1程度下がったところで支持する。

・旧盆用の花が開花を迎えているので、収穫可能な場合は、早めに収穫する。

 

<通過後>

・茎や葉が傷ついた場合は、病害が発生し易くなるので、薬剤などで病害防除を徹底する。

・強風により傾いた場合は、長時間そのままにしておくと曲がったまま元に戻らなくなるので、速やかに起こす。

 

8 畜産

<通過前>

・突風による施設の損傷、倒壊等を避けるため、畜舎出入り口扉、窓、外壁等の事前点検と補修を行う。

・飼料と燃料は、1週間以上家畜を飼養するために必要な量を、在庫として確保するよう努める。

・放牧地においては、牧柵等の破損、土砂崩れ等の発生する危険がある場合は、速やかに牛を牛舎に引き上げる。

停電に対処するため、可能であれば自家発電機を確保し、使用可能な状態にしておく。

 

<通過後>

養豚農家は、イノシシ等の野生動物の侵入を防ぐため、畜舎周囲に設置してある電気柵・ワイヤーメッシュ等の防護柵の点検を行い、速やかに修繕を行う。

・畜舎等が浸水した場合は、すぐに排水し、疾病予防のため洗浄・消毒し、乾燥に努める。

・踏込消毒槽は泥や雨水が混入すると殺菌効果が低下するため、点検頻度を増やし早めに消毒薬を交換する。

・牧草地で侵食や土砂流入が発生した場合は、早急に現状復帰を図り、生産力回復の必要があれば牧草の播種等を行う。

 

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