農作物や園芸施設等の雪害防止対策の徹底をお願いします
福井県HPより
福井地方気象台よると、12日にかけて強い冬型の気圧配置となるため、嶺北の山地を中心に大雪となるおそれがあります。雪害を未然に防止するため、対策を徹底されるようお願いします。
農作物や園芸施設等の雪害防止対策について
平成29年12月11日
福井県農業総合指導推進会議
○パイプハウスが雪で倒壊しないよう、支柱を立てるともに、肩部が広がらないようワイヤーにより引き付け補強する。
○ハウスの肩面に融雪パイプを設置し、側面の融雪に努める。
○作物を栽培していないハウスでは、積雪前にビニールをはずす。
○果樹では、積雪前までにせん定作業を進める。
<農作業安全>
・施設等の雪害防止作業や除雪作業を行う時は、足場や高所からの転落、雪で滑っての転倒等に注意する。
・複数人数で時間に余裕をもって作業を行うよう努める。
・作物を栽培していないハウスは、積雪前に速やかにビニールをはずしておく。
<ハウス園芸>
1 積雪前の対策
(1)ハウスの補強、ビニールの補修
・3~4m程度の間隔で支柱を立ててハウスを補強する(図1-A)。
・積雪荷重により肩部が広がると倒壊しやすくなるので、3~4m程度の間隔でワイヤー等で引き付ける(図1-B)。
・写真のようにT字金具やジャッキ等を用いて、支柱をハウスに固定しておくと雪の重み等で沈んだ場合の調整が可能となる。
・ハウスの保温性向上を図るため、ビニールの破れや隙間の点検、補修を行う。
(2)融雪・除雪の準備
・ハウス側面部に堆積した雪を消すために、ハウスの肩面に融雪パイプ(散水管)を設置する(図1-C)。
・ハウス側面部に浅い融雪溝用の水路を整備すると融雪効果が高い(図1-D)。
・除雪機を用いる場合は、あらかじめハウス周囲の障害物を取り除いておく。
2 積雪後の対策
・屋根雪の滑落を良くするため、内張りカーテンを開放して室内を4~5℃にする。
・積雪によるビニールの弛んだ部分や天窓に積雪した場合は、早めに人力で除雪する。
(2)ハウス回りの除雪
・散水による融雪では、側面に堆積した雪に散水する(屋根雪に散水しない)。
・屋根部まで積雪した場合は、重みが片寄らないようにハウス両側を均等に除雪する。
・除雪機を用いる場合は、ハウス周囲を整理して除雪機械の通路を確保しておく。
(3)着雪防止・沈降圧防止
・ビニールを除去してあるパイプハウスでも、積雪による沈降圧で変形、破損等の原因になるので、パイプ部を早めに掘り出しておく。
<大麦>
・融雪水が速やかに排水されるよう、積雪前に排水溝、排水口を確認し、手直しする。
・排水溝に落ちた土をさらう。枕地の畝を作った場合には、畝を切って圃場内部から直接排水口に繋がる排水溝を追加する。
・排水口を必ず額縁排水溝の底面より下にする。(水田排水口は水稲の水管理用で高いことが多く、一般には切り下げる必要がある。)
<果樹>
(1)せん定
・枝折れの危険性が高まるため、積雪までにせん定作業を進めておく。
・古い側枝が乱立して混み合っている部分や下垂した枝だけでも切除しておく。
(2)幼木・成木の管理(ウメ、カキなど)
・ウメ、カキなどの幼木は結束して樹冠を縮めるか、枝吊りを実施する(図2)。
・成木は主枝などの大枝に下から支柱を当てがい、積雪荷重に備える。
(3)棚栽培での管理
・ナシなどの棚栽培では棚を補強する。
・せん定で枝数を減らし雪が棚に積もりにくくし、降雪までに中支柱を入れる。
(4)園内の見回り、雪の払い落とし等
・降雪中や降雪後は、枝に付着した雪を払い落とし、樹冠下の積雪を踏圧する。
・雪に埋まった状態で、樹や枝を放っておくと、融雪時に雪中で骨格枝が沈降して裂開するので、速やかに掘り出し、タル木などの支柱をあてて枝を持ち上げる。
<畜産>
・濃厚飼料の在庫確認と購入手当を早めに行い、粗飼料等も含めた冬期資料の確保に努める。
・畜舎環境の悪化により生産性が低下しないよう、換気扇、窓の開閉をこまめに実施する。
・豪雪が予想される場合は、予め畜舎等大型建物の除雪計画を立てる。また、畜舎軒下等においてある機械類は落雪による破損防止のためできる限り屋内へ収納する。
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