「令和元年度 病害虫発生予報第8号」の発表について

農林水産省HPより

〇向こう1か月の主要な病害虫の発生予察情報(発生予報)については次のとおりです。

野菜類では、シロイチモジヨトウの発生が、東海、近畿及び四国の一部の地域で多くなると予想されています。ほ場の観察をきめ細かく行うとともに、都道府県から発表される発生予察情報等を参考に適期に防除を実施してください。このほか、いちごのハダニ類等、地域によっては多くなると予想されている病害虫があるので注意してください。
果樹では、果樹カメムシ類の発生が、四国及び南九州の一部の地域で多くなると予想されています。本虫の飛来状況は園地により異なるので、園内を注意深く観察し、適期に防除を実施してください。

〇ツマジロクサヨトウの発生が、7月3日に鹿児島県において初めて確認されて以降、複数府県で確認されています。本虫の防除には、早期発見が重要であることから、疑わしい虫を見つけた場合は、都道府県病害虫防除所又は植物防疫所まで御連絡をお願いします。

 

発生予察情報について

国は都道府県の協力の下、植物防疫法(昭和25年法律第151号)に基づき、有害動植物の防除を適時で経済的なものにするため、気象、農作物の生育状況、有害動植物の発生調査結果等を分析し、有害動植物の発生動向及び防除対策に係る情報として、発生予察情報を提供しています。
本予報に掲載している情報の詳細は、都道府県病害虫防除所のホームページ等を参照してください。

発生予察について
参照URL:http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/index.html


都道府県病害虫防除所
参照URL:http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/boujyo/120105_boujosho.html

気象

気象庁の向こう1か月の予報(10月10日付け)では、気温は全国的に高くなると予想され、降水量は沖縄・奄美を除いて多いと予想されています。

気象庁ホームページ
参照URL:http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/001_00.html (外部リンク)

野菜・花き

野菜・花きで各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域

作物名 病害虫名 発生が「多い」と予想される地域 発生が「やや多い」と予想される地域
なす アザミウマ類 北九州 北陸
ねぎ アザミウマ類 四国 関東、北陸
野菜・花き共通 オオタバコガ   北関東、北陸、近畿、四国
シロイチモジヨトウ 東海、近畿、四国 北陸、北九州
ハスモンヨトウ 北陸 南関東、東海、中国、四国、北九州
きく アザミウマ類   北陸、四国、北九州
白さび病   近畿、四国

注)表中の地域については、必ずしもその全域で発生が見られるものではありません。

いちご

・ハダニ類の発生が、中国及び北九州の一部の地域で多くなると予想されており、山口県及び大分県では注意報が発表されています。本虫は発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行うとともに、発生初期に防除を実施してください。
また、本虫は薬剤抵抗性を獲得しやすいので、都道府県から発表される発生予察情報等を参考に薬剤を選定するなど防除を的確に実施してください。

野菜・花き共通

・シロイチモジヨトウの発生が、東海、近畿及び四国の一部の地域で多くなると予想されています。幼虫の生育が進むと薬剤の効果が低下する場合があるので、ほ場の観察をきめ細かく行うとともに、都道府県から発表される発生予察情報等を参考に適期に防除を実施してください。

果樹

果樹で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域

作物名 病害虫名 発生が「多い」と予想される地域 発生が「やや多い」と予想される地域
かき 炭そ病 東海 北陸、近畿

注)表中の地域については、必ずしもその全域で発生が見られるものではありません。

果樹全般

・果樹カメムシ類の発生が、四国及び南九州の一部の地域で多くなると予想されており、岐阜県及び鹿児島県からは注意報が発表されています。本虫は、餌を求めて園地に移動し、かんきつ、かき等の果実を加害します。
本虫の飛来状況は地域や園地により異なるので、都道府県の発表する発生予察情報等を参考にしつつ、園内を注意深く観察し、飛来が認められた場合は、飛来初期から防除を実施してください。

ツマジロクサヨトウ対策について

ツマジロクサヨトウの発生が、7月3日に鹿児島県において初めて確認されて以降、福島県、茨城県、千葉県、神奈川県、三重県、大阪府、岡山県、広島県、山口県、徳島県、愛媛県、高知県、九州全県及び沖縄県でも確認されています。
本虫の防除には、早期発見が重要であることから、疑わしい虫を見つけた場合には、都道府県病害虫防除所又は植物防疫所まで御連絡をお願いします。
都道府県病害虫防除所及び植物防疫所の連絡先は、以下のURLに掲載されています。

ツマジロクサヨトウ対策について
参照URL:http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/syokubo/190709.html

都道府県病害虫防除所の所在地一覧
参照URL:http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/boujyo/120105_boujosho.html

各植物防疫所(国内検疫担当)の問合せ先
参照URL:http://www.maff.go.jp/pps/j/guidance/outline/contact.html

病害虫防除に関する留意事項

一般

・病害虫の防除を効果的に実施するためには、注意深くほ場観察を行うことにより、病害虫の発生状況を的確に把握することが必要となります。病害虫の発生は天候の影響を大きく受けるので、天気の推移に注意しつつ、各都道府県の防除指針に従い、適期に適切な防除を実施してください。

・薬剤防除を実施する場合は、農薬の使用基準を遵守して適切な薬剤を選択しつつ、病害虫が薬剤抵抗性を獲得しないように、同じ作用機作の薬剤の連続使用を避けてください。また、周辺の農作物等に農薬が飛散しないよう対策を講じてください。

露地栽培

・引き続きほ場観察を行い、病害虫の早期発見に努め、発生を認めた場合は適期に適切な防除を実施してください。

施設栽培

・ウイルス病を媒介するアザミウマ類、アブラムシ類、コナジラミ類等の侵入や野外への飛び出しを防止するため、施設の開口部に防虫ネットを設置する等の対策を実施してください。また、雑草はこれら害虫の発生源となるので、施設内及び周辺の除草を定期的に行うよう努めてください。引き続きほ場観察を行い、病害虫の早期発見に努め、発生を認めた場合は適期に適切な防除を実施してください。

・作物残さは、害虫の発生源となり、り病葉及びり病果は、病害の伝染源となります。栽培終了後は、蒸し込み処理等を行い、作物残さでの生存虫を死滅させてから搬出し、土中に埋める等、確実に処分をしてください。

・施設内が過湿になると、病害の発生が助長されるため、雨水が施設内に入らないように留意するとともに、過度なかん水を回避する、循環扇を設置する、換気を行う、作物の株間の通風を図る等により、施設内が過湿にならないように管理してください。また、病害の早期発見に努め、伝染源となるり病葉及びり病果は除去し、適期に薬剤防除を実施してください。

用語解説

(発生量(程度))
多い(高い):やや多いの外側10%の度数の入る幅
やや多い(やや高い):平年並の外側20%の度数の入る幅
平年並:平年値を中心として40%の度数の入る幅
やや少ない(やや低い):平年並の外側20%の度数の入る幅
少ない(低い):やや少ないの外側10%の度数の入る幅
(平年値は過去10年間の平均)

お問合せ先

農林水産省

消費・安全局植物防疫課

担当者:白石、渡邉、宮木
代表:03-3502-8111(内線4562)
ダイヤルイン:03-3502-3382
FAX番号:03-3502-3386