台風10号の接近に伴う農作物等の管理対策の徹底について

福井市HPより

気象庁からの情報によると、台風10号は、8月14日(水)頃に本県に接近する見込みで、農作物等への影響が懸念されます。
台風の発生・接近に伴い本県でも強風や大雨が予想されることから、最新情報の把握に努めるとともに、天候が荒れる前にビニールハウス等の施設の点検や圃場の排水対策など、下記ファイルを参考に農作物や施設等に被害が出ないよう対策を講じてください。

また、強風や大雨の中での圃場や施設の見回りは、施設の損壊に巻き込まれたり、増水した用水路や河川へ転落するおそれがあり大変危険です。見回りは、天候が落ち着くまで控えるようにしてください。

関連ファイル

 

台風10号の接近に伴う農作物等の管理対策の徹底について

令和元年8月9日

福井県農業総合指導推進会議

○強風対策

・水稲は深水管理にする。出穂期から穂揃い期を迎えているコシヒカリ、あきさかりは特に注意する。

・ハウスが飛ばされないようハウスバンドを確認する。

・果樹の支柱の点検、補強を行う。ナシ棚の「あおり止め」を点検する。

○大雨対策

・大豆の排水溝の手直しを行う。

・ソバや野菜の作付圃場の排水対策を行う。

 

1 共通事項

・人命第一の観点から、大雨・強風の中でのほ場の見回りはしない。

・大雨や強風がおさまった後でも、増水した河川や水路等の危険な場所には近づかない。

・排水溝を掘り直す。特に、冠水や浸水しやすい圃場は、重点的に排水対策を実施する。

・台風通過後は適切な病害虫防除に努める。

 

2 園芸施設等

・雨水がハウス内に侵入しないよう排水溝を点検する。

・ハウスの浮き上がりを防ぐため、パイプの基礎部の土を踏み固める。特に、新設ハウスは被害を受けやすいのでアンカー増設等の対策を行う。

・ハウスバンドを締め直し、被覆材の破損部の修繕や筋かいの補強を行う。

・周囲に防風ネットが設置してある場合は、点検、補強を行う。

・ハウス等の周囲はよく整理し、風に飛ばされやすいものは片づけておく

・風が強くなってきたら天窓、サイドビニール、入口を閉める。換気扇がある場合は、稼働させてハウス内を負圧にする。

 

<通過後>

・浸水した場合は、排水ポンプや溝切り等により、速やかに排水する。

・ハウス内の適切な温湿度管理に努める。

・施設、機器の点検を行い、破損した場合は早急に修繕する。

・マルチ栽培をしている畝が冠水した場合は、中が水分過多となりやすいので、マルチを除去したり、畝肩までめくり上げ、土を乾かす。

・土壌表面が固くしまった場合は、軽く中耕し、表土の通気をよくする。

 

3 水稲

・強風による稲株の損傷を避けるため深水管理を徹底する。

 

<通過後>

・出穂間もない圃場では、褐変籾・茶米発生対策として農薬登録内容に従って殺菌剤を散布する。

・強風やフェーンの影響があるうちは深水を保ち、影響がなくなったら、速やかに落水し、以後の水管理は間断通水とする。

 

4 大豆・そば

・排水溝や落水口を確認し、手直しを行う。また、大豆の培土済み圃場では、枕地の培土が排水を妨げないよう、畝を切り通しておく。

 

<通過後>

・圃場の停滞水を早急に排水する。

 

5 野菜(露地)

・ピーマン、ナスなど果菜類は、果実を若穫りしておくとともに、不良果や不良な茎葉はとり除き、株の負担を少なくして、草勢の低下を防ぐ。

・キャベツ、ブロッコリーは、浸水すると根腐れなどを起こすので、排水溝を手直しする。浸水した場合は、24時間以内の排水を徹底する。

・ネギは、収穫直前のもののみ土寄せ等を行い、株のゆれを防ぐ。

 

<通過後>

・茎や葉が傷ついた場合、細菌病が発生し易くなるので被害株や被害葉を除去し、防除を徹底する。

・果菜類で支柱等が倒れているものは速やかに引き起こす。また、傷ついた果実は摘果する。

・草勢を回復するため、液肥の葉面散布や追肥を行う。

・土壌表面が固まった場合は、軽く中耕して土壌中に酸素を供給し、根張りの回復を図る。

・根元が露出している場合は、軽く土寄せを行う。

 

6 果樹

・支柱等で枝を固定し、枝揺れによる果実の傷や枝折れ・落果を防ぐ。

・ナシ等の棚栽培では、風による棚面の動揺を防ぐため、棚の「あおり止め」などの点検を行うとともに、枝梢を棚に誘引・結束しておく。

・ブドウ等の施設栽培は「2 園芸施設等」の項に従って対策を行う。

 

<通過後>

・倒木した場合は速やかに立て直し、強度のある支柱等にくくりつける。枝が裂けた場合は裂開面を接合して、強く結束する。折れた場合は切り戻し、切り口に癒合剤を塗布する。

・果実にキズを生じた場合は、品質を見ながら摘果を行う。

 

7 花き

・畝の両端の親支柱や中間支柱はしっかり打ち直し、中間にタルキグイを入れて補強する。

・畝の横風対策として、通路をまたぐように隣の畝の支柱どうしをハウスバンドで連結して固定する。

・フラワーネットは花の先端から3分の1程度下がったところで支持する。

・冠水しないように、排水溝を手直しする。

・旧盆用の花が開花を迎えているので、収穫間近の場合は、早めに収穫する。

 

<通過後>

・茎や葉が傷つくと、病害が発生するので、薬剤などで病害防除を徹底する。

・強風により傾いた場合は、長時間そのままにしておくと曲がったまま元に戻らなくなるので、速やかに起こす。

 

8 畜産

・突風による施設の損傷、倒壊等を避けるため、畜舎出入り口扉、窓、外壁等の事前点検と補修を行う。

・飼料と燃料は、1週間以上家畜を飼養するために必要な量を、在庫として確保するよう努める。

・放牧地においては、牧柵等の破損、土砂崩れ等の発生する危険がある場合は、速やかに牛を牛舎に引き上げる。

 

<通過後>

・養豚農家は、イノシシ等の野生動物の侵入を防ぐため、畜舎周囲に設置してある電気柵・ワイヤーメッシュ等の防護柵の点検を行い、速やかに修繕を行う。

・畜舎等が浸水した場合は、すぐに排水し、疾病予防のため洗浄・消毒し、乾燥に努める。

・踏込消毒槽は泥や雨水が混入すると殺菌効果が低下するため、点検頻度を増やし早めに消毒薬を交換する。

・牧草地で侵食や土砂流入が発生した場合は、早急に現状復帰を図り、生産力回復の必要があれば牧草の播種等を行う。

 

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