福井県 8月の農業技術情報(野菜)

福井県HPより

令和元年7月の現況と8月の対策(野菜)

http://www.pref.fukui.jp/doc/noushi/kongetsu/kongetsu2019_d/fil/R108_yasai.pdf

現 況 (元年7月20日現在)

1 施設野菜

果菜類
(1) トマト
半促成栽培は、福井地区は6~8段果房を収穫中である。日照が少なかったため、平年と比べると着色が1週間程度遅い。うどんこ病、灰色かび病が少発である。

(2) ミディトマト
半促成栽培は、福井、坂井地区では収穫盛期~終盤を迎えており、一部で収穫終了している。
灰色かび病が少発、葉かび病が微~少発、アザミウマ類が少発、トマトサビダニが一部微発である。
福井、坂井地区の抑制栽培は、6月上旬~7月下旬に順次定植されており、早いもので5段果房が開花となっている。
坂井地区の促成長期どり栽培では、7月上旬~下旬に定植されている。

(3) キュウリ
半促成栽培は、福井地区では7月6日に収穫終了した。
福井地区の抑制栽培は、7月31日から定植予定である。

(4) スイカ
三里浜砂丘地では6月中旬、坂井北部丘陵地では7月上旬に出荷終了した。

(5) メロン
アールスメロンの半促成栽培は、坂井北部丘陵地では平年並みの6月25日から収穫が始まった。抑制栽培は、三里浜砂丘地で6月10日から、坂井北部丘陵地で6月15日から順次播種が行われ、6月下旬から定植されている。定植後、曇天が続いたため、生育は平年よりやや遅めに推移している。
坂井北部丘陵地のアンデスメロンは、6月19日から出荷が始まり継続出荷中である。
マルセイユメロンは、坂井北部丘陵地、三里浜砂丘地で5月30日~7月3日にかけて出荷された。南越地区では、6月12日~7月16日にかけて出荷された。

葉根菜類
(1) 軟弱野菜
福井地区では、6月上旬播種のホウレンソウが約35日で収穫中である。

2 露地野菜

果菜類
(1) スイカ
三里浜砂丘地では、7月3日~22日にかけて出荷された。坂井北部丘陵地では、7月16日から出荷が始まっている。
炭そ病、つる枯病が少発である。

カボチャ
坂井北部丘陵地では、7月12日から収穫が始まっている。
うどんこ病が少発である。

スイートコーン
福井地区では、永平寺町で7月4日(平年より約4日遅い)から出荷が始まっている。
旧清水町では、4月下旬定植で7月1日から出荷された。成熟の進みがやや遅めである。
アワノメイガが少発である。

葉根菜類
(1) ブロッコリー
春植え初夏どりは、福井地区では7月10日頃に出荷終了した。
夏植え秋冬どりは、福井地区では7月13日から播種が始まり、8月中旬から定植開始予定である。

(2) ネギ
7月どり(大苗育苗)は、福井地区では7月中旬から出荷している。
3月下旬定植では、坂井地区で、葉鞘径が22~25㎜である。
4月上旬定植では、福井、坂井地区で、葉鞘径が19~22㎜である。
4月中旬定植では、坂井地区で、葉鞘径が16~19㎜である。
4月下旬定植では、坂井地区で、葉鞘径16~18㎜である。
5月上旬定植では、坂井地区で、葉鞘径が14~18㎜である。
白絹病が中発、さび病が少発、軟腐病が微~一部少発、萎凋病が微発、アザミウマ類が少発、ハモグリバエ類が微~少発、ネキリムシ類が微発である。
越冬どりは、福井地区では6月14日から定植が始まっており、葉鞘 径が7㎜となっている。

(3) キャベツ
坂井地区では、越冬初夏どりは7月上旬で収穫終了した。春植え初夏どりは、7月5日から出荷が始まっている。
夏植え秋冬どりは、坂井北部丘陵地で6月下旬から播種が行われ、7月20日から定植されている。県内の各地区の水田地帯では、6月25日から播種が順次行われ、7月27日から定植が始まっている。

根菜類他
タマネギ
福井地区では6月30日で収穫終了した。
坂井地区では7月11日で出荷終了した。

ラッキョウ
3年子は6月6日から出荷開始で、7月末まで続く見込みである。

カンショ
坂井北部丘陵地では、定植作業がほぼ6月下旬までに終了したが、降雨のため一部で7月中旬まで行われた圃場があった。生育は、平年より遅く推移している。
アブラムシ類が少発である。

ニンジン
三里浜砂丘地の春播き夏どりは、6月27日から出荷が始まり、7月下旬に終了した。
夏まき秋冬どりは、坂井北部丘陵地では7月27日から、三里浜砂丘地では8月上旬から播種開始予定である。

ニンニク
福井地区では、6月25日に収穫終了した。

対 策

8月は高温傾向と予想されており、引き続き高温時の肥培管理に留意する。施設内においては、寒冷紗による遮光や敷きわらを厚くするなどで地温の低下に努める。特に、猛暑日が続く場合は、高温障害の恐れがあるため発生防止策を立てておくとともに、露地作においても干ばつ害に対する予防策に万全を配しておく。また、害虫の発生も増加することから、早期に発見し防除に努める。
なお、秋冬野菜については、圃場準備を計画的に進めて、適期播種・適期定植に努める。日中のハウス内での作業は40℃を超えることがあるので、管理作業は涼しい時間帯に行う。無理な作業は絶対に避け、水分補給や十分な休養を取って熱中症を回避する。農薬散布を行う場合は、日中の高温時を避けて、早朝または夕方の涼しい時間帯に行う。

1 施設野菜

果菜類
(1) トマト
高温による生育停滞や着果率の低下を防ぐため、ハウスのサイド、 肩上部、妻部、連棟の谷部等を大きく開放して換気を十分に行う。特に、高温になる日中の時間帯には、遮光を行い気温の上昇を抑える。しかし、過度な遮光はトマトを徒長させ、花質を悪くするので留意する。
抑制栽培では、過繁茂の防止と根群発達を促進させるため、かん水は定植後から3段開花頃まで控えめにするが、萎れさせないよう適宜かん水を行う。果実肥大が始まる3段開花頃になると、着果負担が増し、草勢が急激に低下しやすくなるので、追肥、かん水を積極的におこなうとともに、遅れないように留意する。ホルモン処理は空洞果の発生を防ぐため、1段花房につき3~4花咲いた時に、夕方トマトトーン100倍にジベレリン5~10ppm を混用して噴霧する。さらに、高温で害虫発生が多くなるので、防除を徹底する。

(2) ミディトマト
高温で果実の成熟日数が短いため、3段花房開花頃から節水管理 に努める。ただし、高温下では草勢確保がしにくく、土壌の乾燥による尻腐果の発生も 出やすくなることから、極端な節水管理は避け、草勢や開花状況を見ながら地温の低い早朝にかん水する。軟化果の発生は、高温時に多発するため、ハウス換気や遮光により果実温度を下げる。
また、白ぶくれ症果、金粉症果の発生はアザミウマ類やハダニ類が関与するため防除を徹底する。

(3) メロン
開花期まではやや控えめなかん水として根群の発達を促し、収穫前の極端な草勢低下を防ぐ。着果後はかん水を増やし果実肥大を促す。ネット発生がみられたらかん水を控え、ヒルネットの発生を防ぐ。さらに、ネット発生盛期には再び かん水量を多くして果実肥大を促すとともにネット発現を良くする。なお、高温のためネット発現が弱くなりやすいので、ネット発生前にはハウス換気を十分に行って果実の硬化を図っておく。また、うどんこ病、アブラムシ類等の病害虫防除を徹底する。

軟弱野菜
(1) ホウレンソウ
高温期は立枯病等の発生が多くなるので、播種時に十分に かん水し遮光を行って地温を下げる。なお、遮光は土壌の乾燥による発芽不良や生育遅延を防ぐ効果はあるが、ホウレンソウの生育が軟弱となるため播種密度を下げて徒長を防ぐ。 また、高温時の収穫は適期幅が短いので、収穫労力を考慮して段播きと する。一方、作付けしないハウスでは高温を利用して太陽熱土壌消毒を行う。

(2) コマツナ
コナガ、アオムシ、キスジノミハムシ等の害虫は、ハウス出入り口やサイドに寒冷紗等を張ることで防止する。また、徒長防止のため播種密度を下げる。

2 露地野菜

果菜類
(1) ナス、ピーマン
敷きわらを厚くすることで高温による根の衰弱を防ぐとともに、適宜にかん水や追肥を行うことで草勢の健全維持を図り、つやなし果、日焼け果、尻腐果等の発生を防ぐ。高温期は、常に畝間が湿っている程度の土壌水分が必要であるが、かん水は夜間地温が下がってから畝間に入水する。畝の2分の1程度の高さまで湛水したら直ちに落水する。
また、接木苗を使用しなかった場合 は、青枯病の蔓延が懸念されるので畝間かん水は避け、かん水チューブ利用等によるかん水を行う。また、ハダニ類、アザミウマ 類等の害虫の発生も多くなるので、誘引・整枝・摘葉を徹底して、薬剤散布の防除効果を高めるとともに、健全な樹体を維持し、果実品質の低下を防ぐ 。

(2) キュウリ
根の分布が浅いことから、敷きわらを厚くして高温による根の衰弱を防ぐ。追肥、かん水を適宜に行って着果負担による草勢低下を防ぐ。
なお、かん水は夜間地温が下がってから畝間に湛水し、直ちに落水する。
古葉や込み合った葉は適宜に摘葉し、べと病、褐斑病、斑点細菌病、うどんこ病等の防除を徹底する。

葉菜類
(1) ブロッコリー、キャベツ
水田転換畑では、ゲリラ豪雨や台風による大雨が、圃場の排水不良と相まって生育不良、品質低下につながっている。このようなことを避けるため、圃場内の排水対策を十分に行っておく。また、耕うん・整地作業はできるだけ砕土率を高め、定植後の活着促進や除草剤効果が十分に発揮できるよう にする。
定植は、午後気温が下がってから行い、根鉢が隠れる程度にやや深めに植え付け 、直ちにかん水を行って乾燥を防ぐ。活着するまでは圃場が乾燥しないように管理する。
なお、除草剤は土壌が湿っている時に、乳剤を散布するのが効果的である。害虫対策は、育苗期後半時にセルトレイに灌注する農薬が省力かつ予防効果が高いため積極的に活用する。

(2) ネギ
猛暑日が続くと、ネギの生育は停滞するため、土寄せは生育状況を見て 判断して行う。
ただし、高温時に土寄せをする場合、軟腐病の発生原因になるので、事前に粒剤などで予防散布を行っておく。また、高温乾燥が続くとアザミウマ類や軟腐病等の病害虫の発生も多くなるため、早期徹底防除に努める。

根菜類
(1) ダイコン
高温によって生育不良や根部の生理障害が発生しやすいので、8月下 旬に温度が下がってから播種する。早まきを行う場合は、ウイルス病の発生防止のため寒冷紗等による被覆を行う。また、圃場は深耕し、砕土率を高めて排水や通気性を良くしておく。なお、施肥直後の播種では曲がり根や岐根が多くなるので、早めに圃場準備を済ませておく。播種時には殺虫剤を施用して害虫の初期防除に努める。

(2) ニンジン
圃場の準備は、プラソイラー等で排水対策をしっかり行い、特に収穫機を利用する場合は、必ず施工しておく。発芽率を高めるため、耕うんはできるだけ細かく砕土し均平にしておく。播種前には、センチュウ類対策として殺虫剤を土壌混和しておく。
そして、播種後、かん水は土壌水分が十分確保できるように、風向きやかん水チューブのねじれ、詰まり等に注意しながら行う。
圃場の乾燥が続くと、肥大や品質に影響がでるため、早朝か夜間に畝間かん水を行い、畝間が白く乾かないように努める。ハダニ類、アブラムシ類、セスジスズメ等の害虫の発生が予想されるので防除を徹底する。

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