熱中症にご注意ください
福井県HPより
熱中症に注意しましょう!
熱中症は、急に気温や湿度が高くなった日など、身体が暑さに慣れていない時にも注意が必要です。熱中症の症状は一様ではなく、症状が重くなると生命への危険が及ぶこともあります。
特に、高齢者や小児、高温環境下での労働、運動時は熱中症になりやすく、注意が必要です。熱中症を正しく理解し、予防に努めてください。
◇「暑さ指数(WBGT)」について
熱中症を引き起こす環境条件としては、気温のほかにも湿度、風の有無、日差し等が関係しています。
こうした条件のうち、人体に与える影響の大きい1.湿度、2.日射等からの輻射熱(黒球温度)、3.気温の3つを取り入れた指標として「暑さ指数(WBGT)」があります。気温と異なり人体と外気との熱収支に着目した指標で、労働環境・運動環境の指針としてISO等で規格化されています。
※暑さ指数の算出方法
屋外:WBGT = 0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
屋内:WBGT = 0.7×湿球温度+0.3×黒球温度
熱中症は、真夏の炎天下で発生しやすいイメージですが、屋内や夜間でも発生しますので、暑さ指数を参考に、水分を補給するなどで熱中症を予防しましょう。
「暑さ指数(WBGT)」と熱中症対策
暑さ指数が高くなるにつれ、死亡率が急激に上昇していきます。気温がそれほど高くなくても、湿度等の条件によっては暑さ指数が高くなり、熱中症発生の危険も高くなります。
日常生活に関する指針
温度基準 (WBGT) |
注意すべき 生活活動の目安 |
注意事項 |
危険 (31℃以上) |
すべての生活活動で おこる危険性 |
高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。 外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。 |
厳重警戒 (28~31℃※) |
外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。 | |
警戒 (25~28℃※) |
中等度以上の生活 活動でおこる危険性 |
運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。 |
注意 (25℃未満) |
強い生活活動で おこる危険性 |
一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。 |
※(28~31℃)及び(25~28℃)については、それぞれ28℃以上31℃未満、25℃以上28℃未満を示している。
日本生気象学会(2013) 日常生活における熱中症予防指針Ver.3より
運動に関する指針
気温 (参考) |
WBGT 温度 |
熱中症予防運動指針 | |
35℃以上 | 31℃以上 | 運動は 原則中止 |
WBGT31℃以上では、特別の場合以外は運動を中止する。 特に子どもの場合は中止すべき。 |
31~35℃ | 28~
31℃ |
厳重警戒 (激しい運動は中止) |
WBGT28℃以上では、熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。 運動する場合には、頻繁に休息をとり水分・塩分の補給を行う。 体力の低い人、暑さになれていない人は運動中止。 |
28~31℃ | 25~
28℃ |
警戒 (積極的に休息) |
WBGT25℃以上では、熱中症の危険が増すので、積極的に休息をとり適宜、水分・塩分を補給する。 激しい運動では、30分おきくらいに休息をとる。 |
24~28℃ | 21~
25℃ |
注意 (積極的に水分補給) |
WBGT21℃以上では、熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。 熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。 |
24℃未満 | 21℃未満 | ほぼ安全 (適宜水分補給) |
WBGT21℃未満では、通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。 市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。 |
日本体育協会(2013) 熱中症予防運動指針より
こちらもチェックして予防・対策に役立ててください。
熱中症予防リーフレット(厚生労働省)(PDF形式:747KB)
熱中症予防情報(国立環境研究所)
気象に関する情報はこちらをご覧ください。(福井地方気象台HP)
熱中症にならないための注意事項
1.炎天下や非常に暑い場所での長時間の作業やスポーツは避けましょう。
2.こまめに水分(スポーツドリンク等)を補給しましょう。
3.体調が悪いときは無理をしないようにしましょう。
4.こまめに休憩をとりましょう。
5.外出時は帽子をかぶる、日傘をさすなど、直接日光に当たらないようにしましょう。
暑さの中で少しでも体調不良を感じたときの具体的対応
1.無理をせず、風邪通しのよい日陰や、冷房の効いた所に移動しましょう。
2.衣類をゆるめて、冷たい水で冷やしたタオルなどを脇の下や足の付け根に置き、体を冷やしましょう。
3.水分を補給しましょう。
4.早めに医療機関で受診しましょう。
このような症状があれば・・・
・汗がふいてもふいても出てくる。
・筋肉のこむらがえりが痛い。
重症度(軽)
⇒ 水分・塩分を補給しましょう。
・頭ががんがんする。
・吐き気がする。
・からだがだるい。
・判断力、集中力が低下する。
重症度(中)
⇒ 足を高くして休みましょう。水分・塩分を摂りましょう。
自分で水分・塩分を摂れなければ、病院へ
・意識がない。
・体がひきつける。(痙攣)
・高い体温である。
・呼びかけに対し返事がおかしい。
・真直ぐに歩けない、走れない。
重症度(重)
⇒ 水や氷で冷やしましょう。(首、脇の下、足の付け根など)
すぐに救急隊を要請する。
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