福井県 4月の農業技術情報(野菜)

福井県HPより

野菜の実況…(29年3月20日現在)

http://www.pref.fukui.jp/doc/noushi/kongetsu/kongetsu2017_d/fil/yasai04.pdf

1 施設野菜
果菜類
(1) 大玉トマト
福井地区は、昨年より1日遅い2月23日から定植開始となった。
灰色かび病、コナジラミ類が微発である。

(2) ミディトマト
半促成栽培は、坂井地区では3月7日から、福井地区では3月9日から順次定植開始となっている。

(3) キュウリ
福井地区では、昨年と同じ3月9日に定植された。

(4) スイカ
三里浜砂丘地では、苗が3月10~17日に配布されている。

(5) メロン
三里浜砂丘地のマルセイユメロンは、3月18日に苗が配布されている。

(6) イチゴ(高設)
各地区で収穫が引き続き行われており、生育が早いところでは第3果房、遅いところでは第1果房を収穫中である。
うどんこ病が少発、ハダニ類が微~少発、コナジラミ類が微発である。

葉菜類
軟弱野菜
福井地区のホウレンソウは、1月中旬播種を約70日で収穫中である。

根菜類
(1) ダイコン
三里浜砂丘地は、昨年とほぼ同じ2月10日から播種が始まっており、発芽は良好である。

(2) コカブ
三里浜砂丘地は、12月播種分を収穫中で平年並みの生育である。

2 露地野菜
果菜類
(1) 一寸ソラマメ
坂井地区は、分枝数7~8本、草丈30㎝となっている。降雪と強風による株傷みが激しい圃場が散見される。

葉菜類
キャベツ
春どりは、坂井地区で2月下旬から結球肥大期となっている。

ネギ
越冬春どりは、福井地区で草丈60~70㎝、葉鞘径20~35㎜となっている。夏秋・秋冬どりは、各地区で育苗中で、早いところでは3月下旬から定植予定である。

レタス
2月下旬まで播種が行われ、3月18日から定植が始まっている。

根菜類
ニンジン
三里浜砂丘地は、3月下旬から播種が始まっている。

タマネギ
坂井地区では、生育の早いもので草丈27㎝、葉鞘径9㎜、生葉数3.3枚となっている。

ダイコン
三里浜砂丘地は、3月10日から播種開始となっている。発芽および生育は良好である。

対 策

4月は気温の変動が大きいので、ハウス内の温度管理やトンネルの換気に十分留意する。また、晩霜や春先の強風も生育に被害を及ぼすことが多いので注意する。

病害虫関係では、トマト黄化葉巻病予防対策を十分に行う。特に、媒介虫であるタバココナジラミの侵入防止と発生抑止するため、①定植時の薬剤施用、②発生初期からのローテーション防除等の対策を徹底する。また、ハウス内の湿度が高いと病害が発生するため、必要に応じて暖房による湿度低下や換気による除湿を行う。水田を活用して野菜を作付けする場合は、天候や圃場条件の良い日を見計らって作付予定地の額縁排水や弾丸暗渠等の排水対策を早目に行っておく。

1 施設野菜
果菜類
(1) 大玉トマト
追肥の開始時期は3段花房開花期頃になるが、草勢を見ながら時期と量を決める。草勢が強すぎる場合は、かん水だけを行い追肥は数日遅らせる。だたし、追肥の間隔があくと、その後の草勢低下が大きくなり、上段の着果が悪くなるので注意する。

3段花房開花期以降の追肥として液肥を用いる場合は、各段の花房開花毎に窒素成分1~2kg/10a程度かん水を兼ねて施用する。ただし、多量の追肥を一度に行うとスジグサレ果等の発生を助長するので注意する。

マルハナバチを導入して交配着果を行う場合は、夜間が極端な低温となると花粉の発現が悪くなるので、最低気温が12℃を下回らないように施設内の保温を行い、特に夜温を確保する。また、ハチは高温には弱いので、ハウス内気温25℃を目安とし晴天日には日中のハウス換気にも留意する。なお、マルハナバチの導入後も、バイトマークが確認できなければ、必要に応じて着果促進のためのホルモン処理を行う。

着果数は、1~2段花房は3~4果、3段花房以上は4~5果を目安にし、奇形果や変形果等を幼果のうちに摘除して草勢の維持と良質果の確保に努める。

(2) ミディトマト
5葉より下に着いた花房は摘除する。2本整枝とする場合は、主枝と一番下の花房直下から発生した強い腋芽を伸ばして仕立てる。2本整枝の生育に差が見られる場合は、生育の早い枝をやや倒して、茎頂部の高さを揃える。着果促進のためホルモン処理を行うが、奇形葉の発生を防ぐためホルモン剤が周囲の葉にかからないように注意する。

(3) キュウリ
主枝6~7節位までの雌花と4節までの側枝を早めに摘除して初期生育を促す。なお、草勢が弱い場合には主枝8~9節位までの雌花を摘除して、着果による負担を軽減する。

主枝の着果数は10本程度を目安とし、ダブル着果で主枝の着果数が多くなりすぎる場合は、草勢低下を防ぐために1果を摘除する。摘心節位は、主枝は20~22節程度で、側枝は1~2節で行う。

外気温が10℃以上になるまでは内張りカーテンを利用し、午後は早めにハウスを閉めて最低気温12℃程度を目安に保温する。しかし、夜温が極端に高すぎると初期収量は多くなるものの、草勢低下が大きくなり、その結果中段での側枝発生が悪くなって総収量が低下するので注意する。

追肥は収穫開始と同時に始め、その後は400~500kg/10a 程度を収穫するごとに、窒素成分1~1.5kg/10a 程度を追肥する。

(4) スイカ
大玉生産に必要な着果節位まで生育量を確保するため、ハウスを早めに閉めて保温する。なお、トンネルは霜害防止のため、晩霜の心配がなくなる4月中旬頃まで被覆する。2本整枝の場合は、子づる3~4本が30~40cm に伸びた頃に揃った子づる2本を残して、他の子づるを摘除する。また、子づるが1m程度に伸びたら、孫づるを摘除しながらつる先を揃えるように子づるを引き戻す。さらに、子づるの先端部18~20節位に雌花が確認できるようになった頃(開花1週間程度前)に、着果節位までの孫づるを摘除する。なお、草勢が弱い場合は、やや早めに孫づるの摘除を行い、開花までに草勢を回復させておく。

(5) メロン
ア  プリンスメロン
生育が揃った主枝3本を残し、孫づるを5節まで早めに摘除するが、草勢が弱い場合は6~7節まで孫づるを摘除して着果節位を上げ、着果させる孫づるは開花前に2葉を残して摘心する。かん水は、根群の発達を促すために晴天日の早朝に行い、夜間低地温にならないようにする。開花後は果実肥大を促進するため、やや多めにかん水する。

イ  アールス系メロン
定植時の地温を確保するため、定植2~3日前にかん水して、定植時には早朝地温を測定して18℃以上であることを確認する。
定植後は日中25~30℃を目安に換気を行うとともに、夜間の保温を徹底する。

ウ  マルセイユメロン
最低地温16℃以上を目安に、定植後も暖かい日が続く日を選んで植える。本葉2.5~3枚が展開する頃が定植適期である。本葉3枚を残して早めに摘心する。

(6) イチゴ(高設)
温度の上昇に伴い、開花から収穫までの期間が短くなり糖度が低下しやすい時期となるので、ハウス内の換気を十分に行う。また、アブラムシ・ハダニ、うどんこ病の発生が多くなるので、初期防除の徹底を図る。

葉菜類
(1) 軟弱野菜(ホウレンソウ、コマツナ)
温度の上昇とともに葉が伸びやすく収穫適期幅が短くなるので、収穫遅れや品質低下を防ぐため収穫作業労力を考慮して、播種面積を決め計画的に播種する。

ホウレンソウはべと病予防のため抵抗性品種を用いる。また、かん水を控えてハウスの換気を行うとともに、防除薬剤で予防散布を行う。

2 露地野菜
果菜類
(1) スイカ、ナス
スイカ、メロンは4月上中旬、ナスは4月下旬以降が定植時期となる。活着を良好にするためにも、定植遅れとならないように、圃場準備は早めに行いマルチやトンネルを設置して地温を高めておく。

定植は、必ず晴天日の午前中に行い、かん水後速やかにトンネルを閉じて保温する。なお、苗は定植1週間前から徐々に外気に馴らしておく。

(2) 一寸ソラマメ
土壌水分を確保するとともに、草勢を見ながら追肥を行い、莢の肥大を促す。

葉菜類
(1) 春どりキャベツ
結球始期に追肥、中耕を行って結球の肥大を促進する。追肥が遅れると裂球の原因になり、圃場の乾燥は心腐れ症の原因になるので注意する。

(2)ネギ
水田圃場に定植する場合、圃場内の排水対策を万全に施しておく。定植後のネギの活着率を高めるため、耕起作業はできるだけ圃場が乾いているときに丁寧に行う。ひっぱりくんを使用して定植する場合、高さや定植深度を調整しておく。苗は垂直になるように、ペーパーポットが隠れる程度に覆土されるようにゆっくりと植える。倒れた苗や覆土不足の部分を手直しする。

根菜類
(1) タマネギ、ニンニク
タマネギは3月下旬まで、ニンニクは4月中旬までには、球の肥大をすすめるために追肥を終了しておく。遅い時期の追肥は、葉を過繁茂にして病害等の発生を多くするとともに、貯蔵性を悪くするため行わない。また、4月からさび病が発生するので、早期防除を徹底する。

(2) ダイコン
発芽促進や抽台防止のため、播種までに十分地温を確保するため圃場準備を早めに行う。また、播種後好天が続くことが予想される日を選んで播種する。

トンネルは、生育前半は抽台防止のために密閉するが、トンネル内部の水滴の付着が悪いと葉焼けを発生しやすいので、適宜かん水を行う。換気をする場合、急激に行うと葉が著しく萎れて葉焼けを発生させるので徐々にトンネルの換気穴を多くしたり、すその開度を大きくする。

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