福井県 2月の農業技術情報(野菜)

福井県HPより

野菜の実況…(29年1月20日現在)

1 施設野菜

果菜類
イチゴ(高設)
第1果房が収穫中~終盤、第2果房出蕾始め~第3果房肥大中となっている。ハダニ類、アブラムシ類、コナジラミ類が微発である。

葉菜類
軟弱野菜
福井地区のホウレンソウは、11月中旬播種が約60~70日で収穫中である。

根菜類
(1) コカブ
三里浜砂丘地は、10月上旬から出荷が始まっており、6月まで続く見込みである。
コナガ、キスジノミハムシが微発である。

2 露地野菜

果菜類
(1) 一寸ソラマメ
坂井地区は、分枝4~5本、草丈20~30㎝となっている。気温が高かったため、生育は平年よりかなり進んでいる。若狭地区では、分枝4~6本、草丈5~15cm となっている。

葉菜類
キャベツ
坂井地区の越冬春どりでは、10月定植で本葉10~13枚となっており結球始め、11月上旬定植で本葉9枚である。

ブロッコリー
福井地区は収穫中である。

ネギ
福井、坂井地区でも収穫終了~終盤となっている。
越冬どりは、福井、奥越地区では、葉鞘径が20~28㎜となっている。さび病が微発である。29年度産の苗は、12月下旬から順次播種開始となっている。

レタス
福井地区は、春どりの播種が1月下旬から2月下旬にかけて行われている。

根菜類
ニンジン
三里浜砂丘地は1月中旬で収穫終了、坂井北部丘陵地では2月まで出荷が続く見込みである。

タマネギ
坂井地区では、草丈9~28㎝、葉鞘径2.6~6.7㎜、生葉数2.1~4枚になっている。

 

対 策

1 施設野菜

果菜類の定植が2月中旬~3月下旬にかけて行われるが、定植以降、極端な低温(寒波の戻り)や降雪があった場合には、定植苗の活着不良や初期生育の遅れが心配される。特に、トマトでは低段果房の着果不良、チャック果・窓あき果の発生、生長点の芯止まり等の影響が懸念される。
半促成栽培の果菜類については、定植前から地温を確保するとともに、定植後の苗の活着が進むよう、低温時の保温管理を徹底する。

2 露地野菜

越冬野菜の追肥は、圃場の融雪状況や気温の上昇を見計らって遅れないよう行う。なお、圃場に停滞水が見られる場合は、すみやかに排水対策を行う。

3 育苗管理

果菜類
(1)育苗
育苗は、生育ステージごとの生育適温を確保するとともに、日照の有無、かん水量やかん水時間に注意しながら健苗育成に努める。

① 温度管理
発芽温度は28~30℃と高いことから、通常の育苗床とは別に温床線を密に張っておくとともに、播種2~3日前から通電しておき適正温度を確保する。
発芽後は徐々に温度を下げながら管理する。だたし、苗の徒長防止のために温度を下げ過ぎると、低温障害を発生させる場合があるので注意する。
定植1週間前からは温度を徐々に下げながら、苗を低温に馴化させる。

② 接ぎ木管理
接ぎ木前日に十分な日射を受けていると活着が良くなるので、天候をみて接ぎ木日を設定する。接ぎ木後してから数日間は気温25~28℃で管理し、接ぎ木部の癒合を促す。低温では癒合が遅れ、高温では軟腐病等が発生しやすくなるので、接ぎ木後の温度管理に留意する。

③ 日照管理
苗の徒長を防ぐため、育苗期間中は夜間や低温時以外はカーテンやトンネルを開放し光を当てるとともに、生育ステージに合わせながら株間を広げて、一株ごとの日照量を確保する。

④ かん水管理
かん水は、必ず朝に行う。多かん水は苗を徒長させやすいので、夕方には土の表面が乾く程度のかん水量とする。また、モミガラを多量に混合した鉢土は乾きやすいことから、かん水回数が多くなるが1回当たりのかん水量を少なくする。

⑤ 品目別管理
ⅰ) トマト
気温を日中22~25℃、夜間15~16℃を目標に徐々に温度を下げながら管理する。
接ぎ木してから数日間は気温25~28℃で管理し、萎れを防ぐために有孔ポリのべたがけ被覆等を行う。また、夜間の保温のためにコモ等の保温資材をポリトンネルの上に掛けておくが、日中は高温にならなければ被覆資材を取り除いて光を当てる。
本葉3枚までは12℃以下にならないように管理する。定植前の苗の馴化においては、極端な低温に合うと奇形果やチャック果の発生が多くなるので、10℃以下にならないように管理する。
生育が進むにつれ苗の日当たりを良くし、充実した苗に仕上げるため、鉢間隔を生育に応じて広げる。特に、7~8葉期頃からは急激に葉が込み合うようになるので、鉢広げが遅れないようにする。

ⅱ) キュウリ
気温を日中25~28℃、夜間18~20℃を目標に管理する。なお、台木のカボチャは気温が日中20~25℃、夜間14~15℃に育苗適温であるので、キュウリとは別の苗床を利用するのが望ましい。
低温日に苗床のトンネルをすそ上げ換気した場合には、苗床周辺部のキュウリがカンザシ苗となって生長が停止する場合があるので、トンネルは上部を開閉して温度を調節する。

ⅲ) スイカ・メロン
播種2~3日前から播種床に通電しておいて、発芽適温28~30℃を確保してから播種する。発芽後は気温を日中25~28℃、夜間18~20℃を目標に管理する。

(2) 定植の準備
できる限り早めに圃場準備を行い、定植までに十分地温を高めておく。
① 排水
ハウス周囲の排水溝を整備することにより、停滞水をすみやかに排水し圃場を乾燥させておく。

② 地温確保
定植1か月前頃には被覆をして、圃場の地温上昇を図っておく。また、耕起、施肥、畝立て等の作業も定植10日程度前には済ませる。畝立てと同時にマルチ、トンネルを設置し、十分に地温を高める。
定植時の地温は、トマトでは15℃以上、キュウリ、メロンでは18℃以上に高めておくことが必要である。

③ 土壌水分確保
圃場が乾き過ぎている場合は定植2~3日前に十分かん水しておき、地温低下を防ぐとともに地温を回復させる。

④ 保温
内張カーテンを設置する。特に暖房を行う場合には、燃料の節減効果が大きい。

 葉菜類等
(1) キャベツ、ハクサイ、ブロッコリーの育苗
ペーパーポット(72穴)やセルトレイ(128穴)で育苗を行い、用土は市販の培土を使用する。ハウス内で管理するが、厳寒期の育苗となるためトンネルや温床線での保温・加温が必要である。播種してから発芽までは18~23℃の温度を確保し、発芽揃い後は昼間15~20℃、夜間は10℃以上を目標に管理する。
かん水はできるだけ控えめにし、日中はできるだけ光線を当て徒長防止に努める。

(2) 施設野菜の栽培管理
① 軟弱野菜
ホウレンソウはべと病予防のため、ハウスの換気を行いハウス内が過湿になるのを避けるとともに、防除薬剤の予防散布を行う。

② イチゴ
最高気温28℃、最低気温5℃を目安に温度管理を行う。うどんこ病やハダニの防除を徹底する。

(3) 露地野菜の栽培管理
雨水、融雪水が圃場内に停滞しないように、排水溝を再度整備する。
ネギ、キャベツ、ブロッコリー、タマネギ、ニンニク、ラッキョウ等の越冬野菜の追肥については、融雪後早めに施用し生育促進を図る。

詳しくは

http://www.pref.fukui.jp/doc/noushi/kongetsu/kongetsu2016_d/fil/yasai1702.pdf

お問い合わせ先

福井県農業試験場

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