福井県 9月の農業技術情報(野菜)

福井県HPより

菜の実…(28年7月20日現在)

詳しくは…
http://www.pref.fukui.jp/doc/noushi/kongetsu/kongetsu2016_d/fil/yasai1608.pdf

1 施設野菜

果菜類
(1) トマト
半促成栽培は、福井地区では7月20~25日で収穫終了予定 となっており、平年より5日程度早まる見込みである。灰色かび病、うどんこ病が少発、葉かび病、コナジラミ類が微発である。

(2) ミディトマト
福井・坂井地区の半促成栽培は、6~ 8段果房を収穫中で6月下旬から7月上旬にかけて小ひび果、つやなし果の発生が多くなった。青枯病が少発、葉かび病が少~多発、うどんこ病は微~中発、灰色かび病が微~少発、トマトサビダニが少~一部多発、アザミウマ類が少発である。
福井・坂井地区の抑制栽培 では、6月上旬~7月下旬まで順次定植されており、早いもので4~5段果房が開花となっている。

アールスメロン 9月8日(3) キュウリ
半促成栽培は、福井地区では6月30日で収穫終了となっている。抑制栽培は、福井地区では7月29日頃に定植開始予定 である

(4) ハウススイカ
三里浜砂丘地は6月13日に出荷を終了した。

(5) メロン
アールスメロンの半促成栽培は、三里浜砂丘地では7月1日から開始された。品質は良く2L~3L中心の玉揃いとなっている。抑制栽培は、三里浜砂丘地で6月10日から、順次播種が行われた。7月上旬から定植が行われており、早いもので7月8日から雌花の開花が始まっている。べと病、ハダニ類が少発である。
マルセイユメロンは、三里浜砂丘地で7月4日まで収穫が行われた。3L~4L中心の出荷で、品質は良好であった。

葉根菜類
(1) 軟弱野菜
福井地区のホウレンソウは、6月上旬播種が40~45日で収穫となっている。萎凋病が少発である。

2 露地野菜

果菜類
スイカ
三里浜砂丘地は、7月4日~13日にかけて収穫された。つる枯病、炭疽病が少~中発、べと病、アブラムシ類、ハダニ類が少発である。

根菜類他
(1) ラッキョウ
3年子は6月4日から出荷開始で、7月中旬時点で約6割が収穫終了 した。4月の強風による葉の傷つきにより、肥大不足が目立つ。

(2) ニンジン
3月下旬播種は、三里浜砂丘地で6月26日から、収穫が行われ、7月上旬に終了した。

悩む農家 イラスト8月は晴れの日が多い見込みと予想されていることから、日中のハウス内作業は40℃を超えることがあるため、管理作業は涼しい時間帯に行う。
また、無理な作業は絶対に避け、水分補給や十分な休養を取って熱中症を回避する。農薬散布を行う場合は、日中の高温時を避けて早朝または夕方の涼しい時間帯に行う。施設内においては、寒冷紗による遮光や敷きわらを厚くするなどで地温の低下に努める。
特に、猛暑日が続く場合は、高温障害の発生が懸念されるため発生防止を徹底するとともに、露地作においても干ばつ害に対する予防策に万全を配する。
また、害虫の発生も多くなることから早期発見と適正使用よる農薬防除に努める。なお、秋冬野菜については、圃場準備を計画的に進めるとともに、安定した収穫を得るため、適期播種・適期定植に努める。

1 施設野菜

果菜類
(1) トマト
高温による生育停滞や着果率の低下を防ぐため、ハウスのサイド、肩上部、妻部、連棟の谷部等を大きく開放して換気を十分に行う。特に、高温になる日中の時間帯には、遮光を行い気温の上昇を抑える。しかし、過度な遮光はトマトを徒長させ、花質を悪くするので留意する。
抑制栽培では、過繁茂の防止と根群発達を促進させるため、かん水は定植後から3段開花頃まで控えめにするが、萎れさせないよう適宜かん水を行う。果実肥大が始まる3段開花頃になると、着果負担が増し、草勢が急激に低下しやすくなるので、追肥、かん水を積極的に行うとともに、遅れないように留意する。ホルモン処理は空洞果の発生を防ぐため、1段果房につき3~4花咲いた時に、夕方トマトトーン 100倍にジベレリン5~10ppm を混用して噴霧する。さらに、高温で害虫発生が多くなるので、防除を徹底する。

ミディトマト整列(2) ミディトマト
高温で果実の成熟日数が短いため、3段 果房開花頃から節水管理に努める。ただし、高温下では草勢確保がしにくく、土壌の乾燥による尻腐果の発生も 出やすくなることから、極端な節水管理は避け、草勢や開花状況を見ながら地温の低い早朝にかん水する。軟化果の発生は、高温時に多発するため、ハウス換気や遮光により果実温度を下げる。また、白ぶくれ症果、金粉症果の発生はアザミウマ類やハダニ類が関与するため防除を徹底する。

(3) 抑制ネットメロン
開花期まではやや控えめなかん水として根群の発達を促し、収穫前の極端な草勢低下を防ぐ。着果後はかん水を増やし果実肥大を促す。ネット発生がみられたらかん水を控え、ヒルネットの発生を防ぐ。さらに、ネット発生盛期には再び かん水量を多くして果実肥大を促すとともにネット発現を良くする。
なお、高温のためネット発現が弱くなりやすいので、ネット発生前にはハウス換気を十分に行って果実の硬化を図っておく。また、うどんこ病、アブラムシ類等の病害虫防除を徹底する。

軟弱野菜
(1) ホウレンソウ
高温期は立枯病等の発生が多くなるので、播種時に十分に かん水し遮光を行って地温を下げる。なお、遮光は土壌の乾燥による発芽不良や生育遅延を防ぐ効果はあるが、ホウレンソウの生育が軟弱となるため播種密度を下げて徒長を防ぐ。
また、高温時の収穫は適期幅が短いので、収穫労力を考慮して段播きと する。一方、作付けしないハウスでは高温を利用して太陽熱土壌消毒を行う。

(2) コマツナ
コナガ、アオムシ、キスジノミハムシ等の害虫は、ハウス出入り口やサイドに寒冷紗等を張ることで防止する。また、徒長防止のため播種密度を下げる。

2 露地野菜

果菜類
(1) ナス、ピーマン
敷きわらを厚くすることで高温による根の衰弱を防ぐとともに、適宜にかん水や追肥を行うことで草勢の健全維持を図り、つやなし果、日焼け果、尻腐果等の 発生を防ぐ。高温期は、常に畝間が湿っている程度の土壌水分が必要であるが、かん水は夜間地温が下がってから畝間に入水する。畝の2分の1程度の高さまで湛水したら直ちに落水する。
だたし、湛水時間はできるだけ短くする。また、接木苗を使用しなかった場合は、青枯病の蔓延が懸念されるので畝間かん水は避け、かん水チューブ利用等によるかん水を行う。また、ハダニ類、チャノホコリダニ、ミナミキイロアザミウマ等の 害虫の発生も多くなるので、誘引・整枝・摘葉を徹底する等、薬剤散布の防除効果を高めるとともに、健全な樹体を維持し、果実品質の低下を防ぐ。

(2) キュウリ
根が浅く分布することから特に、敷きわらを厚くして高温による根の衰弱を防ぐ。また、追肥、かん水を適宜に行って着果負担による草勢低下を防ぐ。なお、 かん水は夜間地温が下がってから畝間に湛水し、直ちに落水する(畝間が長時間湛水状態にならないようにする)。また、古葉や込み合った葉は適宜に摘葉し、べと病、褐斑病、斑点細菌病、うどんこ病等の防除を徹底する。

根菜類
ダイコン20160830(1) ダイコン
高温によって生育不良や根部の生理障害が発生しやすいので、8月下旬に温度が下がってから播種する。早まきを行う場合は、ウイルス病の発生防止のため寒冷紗等による被覆を行う。また、圃場は深耕し、砕土率を高めて排水や通気性を良くしておく。
なお、施肥直後の播種では曲がり根や岐根が多くなるので、早めに圃場準備を済ませておく。なお、播種時には殺虫剤を施用して害虫の初期防除に努める。

(2)ニンジン
圃場の準備は、プラソイラー等で排水対策をしっかり行い、特に収穫機を利用する場合は、必ず施工しておく。センチュウ類対策として、播種前に殺虫剤を土壌混和しておく。耕うんはできるだけ細かく砕土し均平にする。播種後のかん水は土壌水分が十分確保できるように散水するとともに、かん水ムラは発芽不良、生育の不揃いの原因になるので、風向きやかん水チューブのねじれや詰まり等に注意しながら実施する。

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野菜イラスト1福井県農業試験場

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