野 菜の実 況(28年2月20日現在)
福井県HPより
野菜に関する栽培技術情報です。
福井県内の生育状況を踏まえ今後の栽培管理について情報を提供します。
1 施設野菜
果菜類
大玉トマト
ミディトマト
坂井地区では、2月12日からプラグ苗による育苗が開始されている。3月9日頃から鉢苗による定植開始の予定である。
葉菜類
軟弱野菜
福井地区のホウレンソウは11月20日播種が80~90日で収穫中である。
べと病が少発である。
根菜類
カブ
三里浜砂丘地は、暖冬の影響で生育肥大が早く2月出荷用が1月に収穫されている。
2 露地野菜
根菜類
三里浜砂丘地は、年明け後も継続出荷している。
対 策
3月は、気温の日格差が大きく、ハウスやトンネル内の温度変化も大きくなるので、日中は高温による苗の萎れや葉焼け等の発生防止に努めるとともに、夜間は夜温の確保のため保温管理を徹底する。
そのため、必ず最高最低温度計の設置を行い、常に温度変化を注視しながら適正な温度になるようにハウス内管理に努める。また、越冬野菜については追肥時期が遅れないように留意する。
1 施設野菜
果菜類
充実した苗に仕上げるため、早めに株間を広げて苗の徒長を防止する。また、晴天日には苗床のトンネルを早めに開放する。
定植の1週間程度前からは苗床の温度を下げ、過剰なかん水を控えて、定植後の環境条件に耐えられるよう苗の馴らしを行う。なお、急激な低温に遭ったり、極端な温度変化等で苗が萎れたりすると、奇形果や雌花の着生不良、生育遅延の原因になる。
(2) 圃場の定植準備(地温の確保)
有機物施用および施肥は、遅くとも定植10日前までには完了する。また、内張カーテン・トンネル・マルチ等の保温資材の設置は、定植1週間前までには完了させ、定植時に地温が十分確保できるように努める。
圃場が乾燥している場合は、定植2~3日前にかん水を行い定植までに地温を回復させる。
定植苗をスムーズに活着させ初期生育を促すには定植時の最低地温の確保が不可欠である。
セル成型苗を直接定植する場合は、根の発育がよくなりすぎて吸肥力が強くなる傾向がある。このことから、初期生育が旺盛で過繁茂になると生長点異常や心止まり、尻腐れ果、空どう果、乱形果の発生原因になるので留意する。
定植は天候の良い日の午前中に行い、ハウスの温度が下がり始めるまでにトンネルを被覆して保温を行う。
低温日に無理して早く定植しても活着が悪く生育が遅れ、場合によっては植え直しとなることもあるので、天候の悪い日の定植は避け天候の回復を待って行う。
植付け時のかん水は、鉢土と周囲の土が馴染む程度に手かん水で行い、過剰かん水による地温低下を避ける。低温時は、できれば20℃前後の温水でかん水し活着を促進させる。
葉菜類
軟弱野菜
収穫期に近づいたホウレンソウやコマツナ等は、気温の上昇とともに急激に葉が伸び始めるので、収穫遅れにならないよう、計画的に収穫作業を行う。
ホウレンソウはべと病予防のため、かん水を控えてハウス内が過湿になるのを避けるとともに、予防散布に努める。
2 露地野菜
果菜類
圃場準備として、圃場内の排水対策等は晴天の日を見計らって早めに施工する。
有機物の施用は、定植の1か月前までに行い耕起して土と馴染ませる。
施肥は定植10~14日前までに行い、必要に応じてトンネル・マルチを設置して地温を高める。
定植予定の2~3日前に十分にかん水をして、定植時には地温を回復させる。
根菜類
3月中~4月中旬が播種時期となる。圃場準備の際に土を練らないようする。
12~13℃以下の低温に遭遇すると花芽分化(抽苔)が誘起されるので、播種期が早いほど晩抽性の高い品種を用いる。3月中の播種はトンネル+マルチ+べたがけ、4月上旬播種はトンネル+マルチ等を用いて保温管理を徹底する。
発芽揃いを良好にするため、マルチ等は早めにしておき、地温の上昇を図る。
好天が続くことが予想される日を選んで播種し、畝毎にトンネル被覆をして、早めに保温を開始する。
生育前半は葉焼けが発生しない程度に保温に努め、生育を促進するとともに、抽苔抑制を図る。
ラッキョウ
4月中旬頃からの球肥大が開始するまでに十分な生育量を確保するため、越冬後早めに追肥を行う。また、雑草が発芽する前に除草剤散布を行う。
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