花らっきょうとは
花らっきょうというのは福井県で生産される高級ラッキョウのことです。
とても美味しいらっきょうで、明治の初期から福井県の三里浜の砂丘地帯で栽培されてきました。
花らっきょうが高級品たるゆえんは植え付けから3年もかけてから収穫するためです。
とても小粒のらっきょうで小指の先ほどしかありません。全体的に採れる量が少ないのです。
福井県では江戸時代かららっきょうの栽培があって明治後期から全国各地への出荷も開始していました。
細かい食物繊維で、この花らっきょうでしか味わえない歯ごたえがとても人気です。
花らっきょうと普通のらっきょうの違いとは
通常らっきょうの栽培というのは8月中旬~9月下旬に植え付け、そして翌年6~7月に収穫をします。
ですが花らっきょうの場合は収穫時期をさらに1年遅らせて冬越しを2回させるのです。
花らっきょうの繊維が細かい理由はここにあります。
らっきょうを1年遅らせて収穫することによりさらに皮が薄く繊維が細かくなるのです。
こういった栽培方法を「三年掘り」または「三年子」と呼んでいます。
詳しくは旬の里ふくいvol.35にも
日本海沿いに位置する福井県坂井市三国町にらっきょうの産地である三里浜があります。
10月下旬にはらっきょう畑の花がいっせいに開花し、鮮やかな紫色のじゅうたんのようになります。
専用の鎌で収穫した三年子のらっきょうのほとんどは、専用の「切り場」へと運ばれ、根と頭が切り落とされます。
その後、塩漬けにしてから甘酢などに漬けられます。
「花らっきょ」というブランド名を持つ三年子は、特に京阪神や中京方面を中心とした全国へ出荷。
食べてみれば分かる美味しさ。
数多くの加工製品が発売され、根強いファンが多いというのも納得なのです。