福井県 3月の農業技術情報(野菜)

福井県HPより

平成30年2月の現況と3月の対策(野菜)

http://www.pref.fukui.jp/doc/noushi/kongetsu/kongetsu2017_d/fil/yasai03.pdf

現 況 (30年2月20日現在)

1施設野菜

2月4日からの記録的な大雪によりハウスに倒壊等の被害が出ており、育苗や定植準備のめどが立たない圃場もある。

果菜類
大玉トマト
半促成栽培は、福井地区では1月27日から購入苗での育苗が始まっており、2月下旬から定植が予定されている。

ミディトマト
坂井地区の促成長期どりは、16~21段果房が開花し9~16段果房を収穫中である。草勢は強めに推移しており、キク果が見られる圃場もある。うどんこ病が少発、葉かび病、コナジラミ類が微~少発である。福井、坂井地区では、2月上旬からプラグ苗を鉢上げし育苗が始まっている。3月上旬から定植開始予定である。

イチゴ(高設)
各地区で収穫が引き続き行われており、生育が早いところでは第2果房、遅いところでは第1果房が収穫中である。生育期間の低温により、生育は緩慢である。アブラムシ類が少発である。

葉菜類
(1) 軟弱野菜
福井地区のホウレンソウは、10月下旬~11月上旬播種を約90日で収穫中である。生育期間が低温で推移しており、生育は緩慢である。

根菜類
(1) コカブ
三里浜砂丘地では、大雪の影響により出荷を一時停止したが、現在は再開している。

2 露地野菜

大雪により収穫できない圃場が多数あるとともに、生育中の越冬野菜も完全に雪に埋まっている。

果菜類
一寸ソラマメ
坂井地区では、降雪により株傷みが激しい圃場が散見される。葉菜類

キャベツ
春どりは、坂井地区では平年より遅い生育で推移しており、現在積雪下となっている。一部の圃場で結球初期となっている。

ネギ
秋冬どりは、ほぼ収穫終了しているが、一部の圃場では積雪のため収穫ができなくなっている。今年の秋冬どりの播種・育苗が各地区で始まっており、福井、坂井地区では1月中旬から行われている。

根菜類
ニンジン
三里浜砂丘地では、一部の圃場では積雪のため収穫ができなくなっており、融雪後収穫を再開する予定である。

対 策

2月4日からの記録的な大雪により、ハウスの被害が出ており除雪作業が行われている。雪解けが進むと、沈降圧によるハウスの変形、破損の恐れがあるため、除雪作業時には周囲の状況を確認しながら実施する。また、露地では、雪解けが進み圃場に入れるようになったら、額縁排水溝等を掘り、速やかな排水を徹底する。

3月は気温の日較差が大きく、ハウスやトンネル内の温度変化も大きくなるので、日中は高温による苗の萎れや葉焼け等の発生防止に努めるとともに、夜間は保温管理を徹底する。そのため必ずハウス内に最高最低温度計を設置し、常に温度変化に留意しながら適正温度になるよう管理する。また、越冬野菜については追肥が遅れないようにする。

1 施設野菜

果菜類
(1) 育苗後半の管理
ア 充実した苗に仕上げるため、早めに株間を広げて苗の徒長を防止する。また、晴天日には苗床のトンネルを早めに開放する。
イ 定植1週間程度前からは苗床の温度を下げ、過剰なかん水を控えて、定植後の環境条件に耐えられるよう苗の馴らしを行う。なお、急激な低温に遭ったり、極端な温度変化などで苗が萎れたりすると、奇形果や雌花の着生不良、生育の遅延の原因になるので、最低夜温の目安はメロン、スイカでは約15℃、キュウリでは約13℃、トマトでは約12℃以上を保つ。

(2) 圃場の定植準備(地温の確保)
ア 有機物施用および施肥は、遅くとも定植10日前までには完了しておく。また、内張カーテン・トンネル・マルチ等の保温資材の設置は、定植1週間前までには行い、地温が十分確保できるように努める。
イ 圃場が乾燥している場合は、定植2~3日前にかん水を行い、定植までに地温を回復させておく。
ウ 定植苗の初期生育を促すためには、定植時の最低地温の確保が不可欠である。活着に必要な最低地温は、トマト、プリンスメロンで15~16℃、スイカで16~18℃、キュウリ、メロン(自根)で18℃を確保しておく。

(3) 定植
ア トマトでは1段花房1花開花時、キュウリ、メロン、スイカでは本葉3~5葉期が定植適期である。
イ 定植は天候のよい日の午前中に行い、ハウス内の温度が下がり始めるまでにトンネルを被覆して保温する。
ウ 低温日に無理に定植すると活着不良で生育が遅れ、場合によっては植え直しとなることもあるので、天候の回復を待って定植を行う。
エ 植付け時のかん水は、鉢土と周囲の土がなじむ程度に手かん水で行い、過かん水による地温低下を避ける。低温時はできれば20℃前後の温水を利用して活着を促進させる。

(4) 生育期の管理
ア トマト
(ア) 生育初期に低温に遭遇すると、中段果の乱形果や低段果のケロイド症果等の被害果の発生原因となるため、低温時や夜間の保温管理を徹底する。
(イ) 生育促進の目安として、気温は午前中25~28℃、午後20~25℃、最低夜温12~13℃程度を目標に管理する。また、かん水は必要最少量とし、地温低下防止と根の発達を促進する。

イ キュウリ、メロン、スイカ
(ア) 活着期は日中午前28℃、午後25℃、夜間14℃程度を目標に管理する。なお、無加温栽培では、夜温を確保するため午後20℃を下回るようになったら早期にハウスを閉め、トンネルを被覆して保温に努める。
(イ) 特に、メロンでは定植直後に目標着果節の花芽が分化するので、温度管理や定植苗の萎れには注意する。

ウ イチゴ
(ア) 3月以降の温度管理について、夜温を上げすぎると徒長や果実の品質低下の原因となる。
日中の温度は20~23℃、夜温は8℃以上を基本とし、日中の温度が25℃前後になるころからハウスサイドを全開にして換気する。
(イ) 灰色かび病は多湿条件下で発生しやすいので、施設内の換気に努め、枯葉や古葉をきれいに取り除いて早期防除に努める。併せて、うどんこ病やハダニの防除も行う。

葉菜類
(1) 軟弱野菜
ア 収穫期に近づいたホウレンソウやコマツナ等は、気温の上昇とともに急激に葉が伸び始めるので、収穫遅れにならないよう、計画的に収穫作業を行う。
イ ホウレンソウは、べと病予防のためかん水を控えてハウス内が過湿になるのを避けるとともに、防除薬剤の発生前の予防散布に努める。

2 露地野菜

果菜類

(1) 果菜類全般
ア 圃場準備として、圃場内の排水対策等は晴天の日を見計らって、早めに施工しておく。
イ 有機物の施用は、定植の1か月前までに行い耕起して土となじませておく。施肥は、定植10~14日前までに行い必要に応じてトンネル・マルチを設置して地温を高めておく。
ウ 定植予定2~3日前に十分にかん水をして、定植時には地温を回復させておく。

(2) イチゴ
枯れた葉や古葉をきれいに取り除いて病害発生を防ぐ。

(3) 一寸ソラマメ
ア 親茎を切り取り、太い茎を6本程度残して、早めに追肥を行う。
イ 不織布等のトンネルは、茎がトンネルにつかえるようになったら除去する。
ウ 開花期に発生する茎は早めに除去する。

根菜類
(1) ダイコン
ア 3月中~4月中旬が播種時期となる。圃場準備の際に土を練らないようする。

イ 12~13℃以下の低温に遭遇すると花芽分化(抽苔)が誘起されるので、播種期が早いほど晩抽性の高い品種を用いる。3月中の播種はトンネル+マルチ+べたがけ、4月上旬播種はトンネル+マルチ等を用いて、保温管理を徹底する。

ウ 発芽揃いをよくするため、マルチ等は早めにしておき、地温の上昇を図っておく。

エ 好天が続くことが予想される日を選んで播種し、畝ごとにトンネル被覆をして、早めに保温を開始する。

オ 生育前半は、葉焼けが発生しない程度に保温に努め、生育を促進する。

(2) ニンニク、タマネギ、ラッキョウ
4月中旬頃からの球の肥大開始までに十分な生育量を確保するため、融雪後早めに追肥を行う。
また、雑草が発芽する前に除草剤散布を行う。

葉菜類

(1) 春どりキャベツ
球の肥大を進めるため、融雪後ただちに追肥、中耕を行う。

(2) 越冬ネギ
株傷みの回復と伸長を進めるため、融雪後ただちに追肥、必要に応じて土寄せを行う。

 

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